5月の新刊として「素足のチェリースカ」の名前でラインナップされていたにもかかわらず、突然消えて無くなったように見えてた作品です。
買ったのは今日ですが、出たのは……他の方のエントリーを見るに結構前のようですね。
さて作品の方はというと、本を開いた瞬間
「やばい」
学園かつ生徒会かつラブコメっぽい……
ラノベでは似たような作品が乱立し、大抵がテンプレートを切り貼りした様な変わり映えのない作品がひしめく一種の熱的死の世界です。
スポーツもので攻めてくることはないだろうとは思っていましたが、学園ものとは……
物語としては残念ながら特記する様な点はありません。
権力のある生徒会とアンチの主人公というよくあるパターンです、チェリースカの動機に多少の興味を抱くぐらいでしょうか?。
今後ハーレム化したりチェリースカが単なるツンデレキャラに堕するようなことがあれば、作品としては終わりかな?と心配してしまいます。
銀盤大好きな私としては
@冒頭のダンスシーンはちょっと密度があってよかったかも
Aチェリースカとの風呂とトイレの掛け合いは、ピートとタズサのやりとりを彷彿させられました
といったところです。
私が銀盤で海原氏に惚れ込んだ点は、試合シーンに見られるような圧倒的なスピード感と充実感、凝縮感に押し流されるような感覚です。残念ながら今回の作品にはそれがあまり感じ取れませんでした。
銀盤の作者というイメージから脱却を目指すという目標もあるのかとは推測しますが、学園という舞台装置が(私の思う)海原氏の特徴に向いていないのかもしれません。
#ブルーハイドレードもちょっとテンポが遅い感じ
余所のレビュアーのエントリーを見るとおおむね好意的ですが……
甘やかしてはあきまへん、この子はもっとできる子です!!
タズサのパワーに押し流されるような感覚をまた味合わせてくれることを期待しています。