うちの会社からも参加者を出しているので,その参加者用の資料を見ると集合時間は朝7時。その時間にちょっと遅れるぐらいを目処に,祭りの起点である相馬中村神社へ出発です。
ああ,23日(金)は休暇を取りました。
自転車でほてほてと向かっていたのですが,神社へ着く前に早々と騎馬武者発見。

街中を騎馬武者がいるのも馬が居るのも,普通の生活からすると違和感ありますね。
神社へ着いて,境内手前で待っていると参道を通って続々と騎馬武者が登場……

不思議な光景
祭りの開始は朝8時。
まずは神輿を拝殿から下ろします。

野馬追は騎馬が中心の行事とは言え,神社が守護をするという体裁で,複数の神社から神輿が出るようです。今下ろしているのは,総本山となる相馬中村神社の御神輿。
呼び方は『みこし』ではなく『しんよ』みたいです。


しばらくすると,境内に騎馬から降りた武者が上がって来ました。
本陣で出陣前の軍議をするという事のようです。
軍師や侍大将から各騎の役割や陣構えの説明,総大将や軍師の訓示,他の武将(地区)からの援軍(お迎え)がやってきて,それらの参列(参軍)を許可するという旨の行事をこなすと,下の馬場に降りて閲兵と出陣の儀式が行われます。
ちなみにこの人が相馬家の現当主(33代和胤公 北海道辺りに住んでるとかなんとか)の代わりに総大将を勤める相馬市市長です。
※野馬追の実行委員長は南相馬市の市長



出陣する一同,横列で待機する之図。この前に馬が暴れて落馬したりもしてたので,この状態になっているだけでもすごい感じです。
この後侍大将が一騎ずつ名前を呼んで出陣していきます。
このまま,騎馬・徒・神輿が行列を組んで,南相馬市にある本陣山まで行進していくワケです。
街中での様子をいくつか。





鉄砲の音に怯えた馬を御遣番(『一』な感じな人)が見事に御したり
神社の巫さんが朱傘を従えて優雅に出てきたり
ホラ貝を吹いて合図をする部隊が居たり
どう見ても小学生が1人で馬を御して行進してきたり
三歳児が馬に乗ってたり
どう見ても暑さでへばってる徒歩の後輩が居たり
してました。
南相馬市の会場までの25kmをフルに歩いて行くわけではないそうなので,死んだりはしないとは思いますが,かなりしんどそうです。
本来なら自転車を飛ばして,会場までついて行く(会場の本陣山までなら余裕で往復圏内)のですが,今日は市内の見物だけでおしまいです。
何せ家にはこんなモノがありますから

2日目は,神輿の担ぎ手として参戦です。
さすがに2日目(今日)は写真を撮っている余裕はなかったです。貴重品として全部預けてしまいましたしね。
でもまさか,神輿を担いだ状態で『本陣で山を駆け上る』『祭りの仕上げに参道をダッシュする』といった荒行をやらされるハメになるとは夢にも思いませんでした。
よくもまぁ誰も怪我しなかったモノです。倒れて轢かれてもおかしくないぐらい。

全部終わって,帰りの空がきれいでした。
通して見て感じたことは,騎馬の人たちはすこぶる楽しそう,だということです。
徒歩の人たちは(神輿も含めて)かなりへばっている感じですが,甲冑競馬といい,神旗争奪戦といい,行軍でさえも。騎馬の人たちは楽しそうです。私も騎馬で参加したいぐらい。
会社の別の課の課長が自分で馬を買って甲冑を着て参加していましたから,やってやれないことも無いんでしょうけど……
これだけ楽しんでやっている以上,この相馬野馬追いは長続きするでしょう。